ご相談事例
借金返済ばかり考えていた。今は自然に目を向けられるようになった。
投稿日:2018/05/17 更新日:2023/07/31
ご相談内容
横浜市鶴見区の分譲マンションに住む佐藤さん(仮名)は、カードローンなど約500万円近くの借金があり、何とか頑張って支払っていましたが、カードローンの枠も無くなり、翌月の返済ができない状況でご相談のご連絡がありました。
1年以上前に当協会のチラシをご覧になっていた時にも、すでにカードローンが有ったため相談しようと思われたそうですが、なかなか相談に踏み切れなかったそうです。
チラシを保管してくれており、もう返済ができなくなってしまい、やっとご連絡をしてくれたそうです。
ご提案とアドバイス
佐藤さんは、ご自宅のマンションを持ち続けたいと希望があったため、カードローンなどを約5分の1に圧縮して返済を楽にして、さらに自宅を持ち続けることができる「個人再生」をご提案しました。
個人再生は、裁判所に申し出ることでカードローンなどを圧縮することができます。
個人再生は、いつもお願いしている弁護士さんをご紹介し、時間が無いためすぐに相談の約束を作ってもらい、ご不安だと思い初回のご相談は、同席させてもらいました。
現状とその後
個人再生で借金を5分の1にすることで返済は何とかできるとのことで進めていましたが、佐藤さんが所有している横浜市鶴見区のマンションは、残債に対して不動産相場が高く、通常売却をすると約400万円ほど手元に残ることが判明。
この場合には、借金圧縮額ではなく売却した際の手取資金額を分割して返済する必要があります。
当初の返済額より高くなってしまうために個人再生を断念。
ご自宅を通常売却し売却価格から一部を借金に回し、残った借金は自己破産で清算することになりました。
マンション売却は、室内の荷物が多かったため、買主さんに交渉して荷物を処分することができました。佐藤さんは「荷物処分がないだけでもだいぶ楽」とおっしゃっていました。
担当者より一言
佐藤さんは、個人再生を希望されたいたものの、最終的にはご自宅の売却と自己破産を選択されましたが、「気持ちの整理ができた」「自己破産に悔いはない」とおっしゃっていました。
さらに今まで毎月の返済のことしか考えられなかったそうですが、以前は趣味で写真を撮っていたそうで、自然などに目を向けられるようになったそうです。
「弁護士さんに相談するのに躊躇している人は、高倉さんにまず相談するといい」おっしゃっていただきました。
【この記事を書いた人】
大学時代に自営業を営んでいた実家が競売直前に売却することなってしまった経験から「住宅ローンについて相談する場所が必要!」と痛感し、非営利団体を設立し『住宅ローン無料相談所』を開設しています。
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