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任意売却でブラックリストになるのが不安な方へ
投稿日:2020/02/23 更新日:2023/08/03
こんにちは。高倉です。
今回の記事は、ブラックリストになると、いざとなった時にカードが使えなくなるのが不安で任意売却を躊躇してしまっている方、カードが無いとローンの支払いや生活費を捻出できない、 という方に読んで頂きたい内容になっています。
今回の記事をご覧になって頂ければ、 なぜ任意売却をする事でこれ以上カードに頼る必要がなくなるのか?
なぜカードで数百万単位の借金を抱えていても立ち直る事ができるのか?
その理由についてお伝えしていこうと思います。 実際、私はこれまで、この事をブラックリストになる事に不安を感じていた人や多額のカードローンを抱えている人にお伝えしてきました。
ほとんどの方がこの事実を知る事で、 「ローンをローンで返す」という悪循環から抜け出す事ができるようになっています。
きっとあなたの現状を好転させるきっかけになると思いますので、 3分だけ時間をとってこの先を読み進めてみてください。
任意売却でブラックリストになってしまうのか?
私はこれまで、400件以上の任意売却に携わってきましたが、 その中で多くの方からご質問を頂くのが、 「任意売却をすると、ブラックリストになってしまうのではないですか?」 というご質問です。
確かに任意売却を行うとブラックリストの状態になってしまいます。
任意売却をするためには、ローンを滞納して「期限の利益喪失」という状態になる必要が あるためです。
ローンを滞納すれば、どうしてもブラックリストになってしまいます。
ブラックリストになれば、当然、クレジットカードが使えなくなってしまうため、「いざという時、お金が無い時、支払いをどうすればいいのか?」 という事をとても不安に思われていました。
実際、「ブラックリストになってしまうのが不安だ」というの方のほとんどが、 「カードがないと生活ができない」という状態に陥っていました。
住宅ローンを支払う事ができないため、カードを使って支払う、、 やがてそのカードの限度額まで使い果たすと、別のカードを使って支払い、 借金が膨らみ続けるという悪循環に陥ってしまっていたのです。
もちろん彼らも「このままではダメだ、取り返しが付かなくなる」という事は十分分かっています。
にも関わらず、ほとんどの方がこの悪循環から抜け出せません。
持っているカードを全て限度額まで使い果たし、もうどうにもならなくなった所でやっと ご相談に来られるというケースがほとんどです。
自分でもこのままではダメだと分かっている、 なのに、なぜこの悪循環から抜け出せないのか?
自分でももうダメだと思っている、、、それなのに、何故抜け出せないのか? 誰にも相談できず、ローンをローンで返済するという悪循環から抜け出せなくさせ、 債務者を苦しめているのが、 「世間の目」と「家族が崩壊するのでは?」という恐怖です。
借金で家を売りに出されたなんて近所の人や会社の人間に知られたくない、 自分のせいで家族がバラバラになってしまうんじゃないか、、、 など、周囲からどんな目で見られ、
どんな事を陰でコソコソ言われるのか?
多額の借金に加えて、家までなくなってしまったらこの先どうなってしまうのか?
家族がバラバラになってしまうんじゃないか、、、
そういった不安や恐怖が原因になって、ダメだと分かっていながら、 悪循環から抜け出す事ができなくなり、事態がどんどん悪化してしまいます。
でも、その気持ちは本当によく分かります。 なぜなら、私も過去に住宅ローンを支払う事ができず、多重債務に苦しんだ経験があるからです。
多重債務に苦しみ、実家を失ってしまった過去
実は私自身も、学生時代に実家を失ってしまった経験があります。
原因は父が倒れた事で実家兼工場の経営が傾いてしまった事がきっかけでした。
私の実家はこんにゃく工場を経営していました。家族経営の小さな工場でした。
祖父が創業した 後に、父が受け継ぎ、その後は私が3代目としてこの工場を引き継いでいくつもりでした。
しかし、ある時父が急に病に倒れる事になりました。腎不全でした。
当時、大型スーパーなどの競合が進出してきていた事もあり、工場の経営は非常に厳しくなって いきました。
そのため、父は工場を切り盛りするために、こんにゃく作りから営業と 朝から晩まで休みなく働き詰めでした。
大きなプレッシャーと激務がたたり、父の体にとうとう限界が来てしまったのでしょう。
その後、父の頑張りによって辛うじて支えられていた工場の経営は一気に急降下していきました。
この状況を乗り切るために、私たちは家族総出になって働きました。
当時私は大学生だったのですが、大学の授業なんかもう二の次でした。
昼は工場で働き、夜はバイトに明け暮れ、工場の運転資金確保に奔走しました。
ですが、経営は一向に良くなりませんでした。
売上は下がる一方で、取引先への支払いも徐々に遅れるようになりました。
毎晩、母が帳簿を見ては、1人ため息をついている姿を見るのは本当に辛かったです。
やがて住宅ローンの支払いに回すお金も無くなり、 私たちはとうとうカードローンに手を出してしまいました。
もちろん、私も分かっていました。
こんな事をしても、焼け石に水だし、逆に状況は悪くなる一方だという事を。
でも、実家兼工場を守るためには他に方法がありませんでした。
当時は住宅ローンの支払いについて相談できるような所はほとんどありませんでした。
今のようにインターネットで簡単に情報が手に入るような時代でもなく、 一体どうすればいいのか、全く分からなかったんです。
工場が倒産したら、家が無くなってしまったら、
家族はどうなってしまうんだろう?
これからどうやって生活していくのか?
周囲から一体どんな目で見られるようになるんだろうか?
残った借金を一体どうやって支払っていけばいいのか?
とにかく不安が尽きませんでした。
借金だけがどんどん膨らんでいきました。
その後も状況は一向に改善せず、やがて、借入限度額までお金を使い果たした私たちは、 ついに住宅ローンを滞納してしまいました。
その後も住宅ローンを支払う事ができないまま、 とうとう銀行から競売の通知を受けることになりました。
「もうやれることはやった、これ以上はどうにもできない」 私たちはついに家を手放す事を決意しました。
家を追われ、仕事も失い、借金だけが残る、、、 これから先が不安でしょうがありませんでした。
ですが、そんな悩みは不要な悩みだったと気づくのにそう時間はかかりませんでした。
「家がバラバラになる」「世間からどんな目で見られるか分からない」 これはただの思い込みでしかなかった
実家兼工場の売却のために相談した不動産会社の営業マンが、とても親身になって 働きかけてくれたおかげで、競売で安く叩き売りをされてしまう事はなんとか避ける事が できたのですが、 この事で、借金を一体どうすればいいのか?という問題は意外とあっさり解決したのです。
借金は実家兼工場を売却したお金でその大部分を返済することができました。
ちなみに残った借金は「債務整理」をすることで当初の残高の1/5まで減らすことができました。
売却後は同じ地区のアパートに引っ越したのですが、借金の支払いにアパートの家賃代を加えても、 当初支払っていた住宅ローンなどの各種支払い額より、ずっと低い金額だったのです。
幸い、すぐに母の仕事も決まりましたし、 父も回復後は知り合いの会社に雇ってもらうことになりました。
そのため、借金もすぐに完済して しまいました。
確かに、住宅ローンの滞納と債務整理を行ったため、ブラックリストにはなってしまったのですが、 生活には十分な「ゆとり」が生まれたので、カードを使う必要もありませんでした。
それに同じ地区に住んでいたものの、 実家兼工場を売却した理由を聞かれるようなことはあまりありませんでした。
もちろん昔からの 知り合いなどには聞かれることはありましたが、 「父が病気で倒れてしまったし、廃業することにした」とだけ伝えれば、 「そうか、本当に大変だったね、、、」それ以上突っ込んで聞かれるような事もありませんでした。
- 借金をどうやって支払うのか?
- 家族がバラバラなってしまうのではないか?
- 世間から一体どんな目で見られるのか?
売却前、私たち家族が抱えていた不安のほとんどは、 「思い込み」だったという事に気付かされたのです。
確かに、思入れのある家と工場を同時に失ってしまった事は悲しかったですが、 毎日お金の事、支払いの事ばかりを考え、
「今月はなんとかなったけど、来月は支払いができるんだろうか?」
という不安や、 将来の生活に対する強い不安をこれ以上感じる必要がないという生活が、 本当にありがたいことだとつくづく実感することができました。
家族もバラバラになるどころか、苦労を共にした事で逆に結束力が高まりました。
正直、もっと早く売却することを決断していれば、、、とまで思いました。
もちろん、これは私だけのケースに限ったことではありません。
多重債務に陥ってしまったり、カードローンで600万近くも借金を抱えていた方などもうどうにもならないと思っていた方の多くが、精神的にこんなに楽になるならもっと早く 決断しておけばよかった。と言います。
不安が大きく、動けないのは この先がどうなってしまうか?が分からないから
このように、いつまでも悪循環から抜け出せず売却が決断できないのは、 もうこれ以上はダメだと分かっていながら動けないのは、 売却後にどのような生活が待っているのか?について「正しい知識」がなく、売却後の状況が とても想像できないというのも大きな要因でしょう。
そのため、家を失う事で、 家族がバラバラになってしまう、世間から馬鹿にされる、恥をかいてしまう、、 といったもっと悪い未来があるように感じてしまうので、辛い状況でも現状維持を選択して しまうのです。
実際、売却後の生活は多くの方が予想されているのとは全く違います。
周囲から変な目で見られるようなことはまずありません
例えば、近所の人から変な目で見られるようなことはまずありません。
なぜなら、 家庭環境が変われば、実際に家を売却したり引越しするなんてことは普通にあることですよね?
それに、借金が理由で売却するなんて事は自分で話さない限りは、周囲に知られるなんて事は まずありえません。
たとえ理由を聞かれても、 「今の家では手狭になったから」など売却、引越しの理由なんていくらでも作ることができます。
それに、先ほど私の話を聞いてあなたはどう感じたでしょうか?
私たち家族のことを恥ずかしい人間だと感じたでしょうか?きっとそんなことはないでしょう。
もし、どうしても周囲の目が気になる、あるいは子供の学校区の関係もあり、移住が できないのであれば、「リースバック」をしてそのまま住み続けるということもできます。
借金は訳1/5にまで減らすことができます。
カードローンが数百万円あっても債務整理をする事で、その額は約1/5にまで圧縮する事ができます。
あとは3年かけて分割払いをする事で返済が完了します。
例えば借金が500万なら、債務整理で100万円まで減らすことができ、 それを36回払いで返済すことができます。
つまり月々約27,000円の支払いで済みます。
残債は大幅に減額することができます
ローン残高が売却額より安くても残債は大幅に減らすことができます。
例え、残債が数百万円あっても、残債は支払える範囲で支払えば全く問題ありません。
生活が厳しく払えなければ無理に払う必要もありません。
実際に、残債が500万円あっても 支払っていない方はいらっしゃいます。
もちろんこれは法的に何の問題もありません。
カードに依存する必要もありません
例えブラックリストになったとしても、住宅ローンの残債とカードローンが大幅に減るため、 大きな浪費をしない限りはカードを使用する必要はほとどんどないはずです。
もちろん自分がブラックリストだと他人に知られる事もありません。
つまり、家を売却する事でほとんどの方が想像しているリスク、 抱えている不安の多くは「誤解」だという事です。
逆に売却する事で状況が好転すケースがほとんどです。
もちろん、これは私がこの仕事をしているからというポジショントークなんかではありません。
過去に任意売却をされた方、そして私自身が身を持って体験してきたからこそお伝えしています。
あなたはどちらの生活を選びますか?
少し想像してみて欲しいのですが、 あなたはこれからどちらの生活をする事を選びますか?
一つは周囲の目や家族がバラバラにになることを恐れて現状を維持。
借金がさらに膨らみ、
やがて住宅ローンを滞納してブラックリストになってしまい、
競売で家を失ってしまう恐怖を抱えながら生活をすること、
もう一つは、家も売却したし、ブラックリストになってカードは使えないけど、
もうこれ以上ローンのこと考える必要もない、
借金が膨らみ続ける事に精神をすり減らし、
毎日毎日お金ことばかりを考える必要もない生活、
そして家族にこれ以上余計な心配や不安をかける事のない生活、、
あなたはどちらの生活を選ぶでしょうか?
あなたとあなたの家族の将来のためにどちらの生活がいいのか?後悔のない選択をしてください。
【この記事を書いた人】
大学時代に自営業を営んでいた実家が競売直前に売却することなってしまった経験から「住宅ローンについて相談する場所が必要!」と痛感し、非営利団体を設立し『住宅ローン無料相談所』を開設しています。
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