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税金滞納は怖い! 神奈川県大和市の「公売」
投稿日:2015/10/21 更新日:2023/06/14
(社)任意売却公正協会 代表の高倉です。
知り合いの社長さんから、「社員の自宅が競売にかかっているので至急相談したい」とご相談を受けました。
ご相談者の加藤さん(仮名)は、大和市の築5年の分譲マンションにお住まい。
加藤さんは、個人事業主だった時の国民健康保険料・住民税を支払わないまま、マンションを購入して住んでいました。
延滞金を含め、約200万円滞納したまま何年も経過しており、しびれを切らした大和市が自宅マンションを強制的に売却する「公売」にかけていた状況でした。
「競売」はご存知かもしれませんが、役所もこの競売と同じように強制的に不動産を売却した資金で税金を納めさせることができるのはご存知でしょうか?
これを「公売」と言います。
あまり知られていないため、競売と違って参加する方も少なく、入札方式でもかなり安く売却されてしまいます。
加藤さんのマンションは、通常ですと2200万円ぐらいで売却できるのに、公売評価は約1600万円と開きがありました。
・タイムリミット
公売にかけられてしまうと動く日数も少なく、もう手立てがないと思っていました。
ところが連絡をくれた社長さんが、なんと社員のためにと税金を立替えてくれることになり、公売を取り下げることができました。
加藤さんは、他にカードローンや車のローンも多額にあることから、弁護士さんに任意整理してもらい、借入れを圧縮し家計を改善させることができました。
加藤さんは今まで以上に仕事に精力的で、社長さんに少しずつ返済をしつつ現在もマンションに住み続けています。
社長さんが払ってくれなかったら、家は取られ住宅ローンだけ残り自己破産しかなかったと思います。
◎住宅ローンを払っても、税金は後回しになっている方が多く
これがあだとなりご自宅を差押えられたり、最悪は公売になったりします。
税金を少しずつ支払う「分納」という方法もあります。
どれを払って、どれを支払わないではなく、どう計画的に支払うかを考える必要があります。
税金滞納がある方や、すでに「差押え」を付けられている方が要注意です。
役所にどう対処、返答すればいいかをアドバイスも行っています。
税金は、早めに対処するのがベストです。
【この記事を書いた人】
大学時代に自営業を営んでいた実家が競売直前に売却することなってしまった経験から「住宅ローンについて相談する場所が必要!」と痛感し、非営利団体を設立し『住宅ローン無料相談所』を開設しています。
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