ご相談事例
三井住友銀行の住宅ローン「代位弁済予告通知書」とは?
投稿日:2017/07/05 更新日:2023/07/28
こんにちは、(社)任意売却公正協会 代表の高倉です。
先日、横浜市鶴見区の分譲マンションに住むご相談者と面談をしました。
状況は、
- 横浜市鶴見区の分譲マンションに在住
- 三井住友銀行の住宅ローンを2カ月延滞
- 「代位弁済予告通知書」が届く
- 離婚されてご主人様の収入だけだと住宅ローン返済が厳しい
- カードローンやキャッシングの借金200万円
- 税金の滞納も約30万円
三井住友銀行からの「代位弁済予告通知書」とは?
ご相談者は、三井住友銀行の住宅ローンをまだ2カ月分しか滞納しないものの、「代位弁済予告通知書」と言う書類が送られてきました。
ご相談者は、離婚され奥様の収入がなくなり、住宅ローンが厳しいので三井住友銀行へ相談に行かれ、返済を頑張ると言うことを約束したそうなので、イエローカードが出ていたので住宅ローン2回の延滞で、こんな書類が送られてきたのかもしれません。
三井住友銀行「代位弁済予告通知書」の内容
この書類に何が書かれているか参考にご紹介します。
代位弁済予告通知書
現在、ご利用いただいておりますローンのご返済が ①20★★年3月29日付けで、お借入れ頂きましたローンのご返済が1月分約定返済分より2か月滞っております。
これ以上の猶予は出来ませんので、2017年7月17日までに、これまでの延滞分全額および6月17日返済分をお支払いください。
同日までにお支払がない場合は、誠に不本意ながら貴殿宛催告書を送付した上で保証会社に対して代弁弁済を請求することになります。
代位弁済後は、直ちに保証会社に一括してご返済いただくことになるほか、全国銀行個人信用情報センターに代弁弁済の旨の登録がなされることになります。
また、団体信用生命保険に加入の場合、同被保険者団体から脱退させられることとなり、保険が付かなくなります。
なお、万一お支払いがない場合は、不本意ながら直ちに競売申立等法的手続がとられることとなりますので、ご承知おきください。
照会先:リテール融資渉外部オフィス 担 当:○○ TEL:03-0000-0000
心理的に追い込む
結論から言うと、心理的に追い込み、返済を続けさせようとしているのです。
三井住友銀行は、通常、住宅ローンを6回延滞しないと、保証会社が代弁弁済せず競売に移行されません。
ただし住宅ローンを延滞すると個人信用情報の延滞マークが付きます。
ただすぐにカードローンやキャッシングができなくなる訳でもありませんし、俗に言われるブラックの状態になっていません。
団体信用生命保険も住宅ローンを6回延滞して代位弁済されると保険がなくなりますが、数回の住宅ローンの延滞では継続されます。
実に人間心理を突き巧妙に作られた文章と言えます。
この「代位弁済予告通知書」をご相談は受取り不安になりご連絡を頂戴した訳です。
ご相談者へのアドバイス
ご相談者に3点をアドバイス
- カードローンなどの債務整理を行い返済額の圧縮
- 住宅ローン返済のリスケジュールで返済額の圧縮
- 税金の分納
まず3点を行い、それでも難しい場合は、再度相談することになりました。
ご相談者は、一人で悩んでいたそうなので、「相談先ができたことが一番の収穫」だとおっしゃっていただきました。
【この記事を書いた人】
大学時代に自営業を営んでいた実家が競売直前に売却することなってしまった経験から「住宅ローンについて相談する場所が必要!」と痛感し、非営利団体を設立し『住宅ローン無料相談所』を開設しています。
TEL
0120-44-8398営業時間10:00-19:00 / 土日も対応しています