ご相談事例
儲かると言われた投資マンション
投稿日:2016/06/27 更新日:2023/07/04
新横浜へ面談に行ってきました。
ご相談内容は、新横浜駅最寄りの投資マンションについてです。
ご相談者は、新築時より保有されていましたが、賃料が下がってしまい、住宅ローンや管理費等の合計額より賃料の方が低く、毎月足りない約2万円弱を支払っています。
本来は、金利の低い住宅ローンを組んで、そのマンションを賃貸に出すことは禁止されていますが、紹介された不動産投資会社は問題ないと言っていたそうです。
アパートローンと言われる事業ローンで借入れをする必要があるのですが、アパートローンだと金利が高くなるため、あえて金利の低い住宅ローンで組んでしまい、家賃収入を多く取る訳です。
追い討ちをかけるように現在の入居者がもうすぐ退去するそうです。
賃借人の募集中に支払う住宅ローンと管理費等の返済は厳しく、リフォーム費用も厳しいので、何とか処分したいとのこと。
マンション相場を確認すると、非常に売却している部屋が多い!
実は、このマンションのご相談は、2件目なので、よく知っています。
同じように投資物件として紹介され、儲かると言われて購入したものの利益が出ず、また毎月のマイナス分を補てんしている方が多いのだと思います。
売却をしている部屋の開きが800万円あります。
理由は、相場を無視して残債分で売却にかけているので、条件が変わらない部屋でも大きな価格差があるのがこのマンションの特徴です。
実際に売却できるの成約事例を見ると、1600万円ほどです。
残債は、約1800万円あるので、マイナス200万円を補てんしないと売却できませんが、手持ち資金がないとのこと。
一部債務を残して売却するには、任意売却しか方法がありませんが、いったん入居者が退去したら室内を確認し、空室での売却と賃貸募集を平行して行うこととなりました。
投資物件の甘い誘惑に騙される方は、多くいらっしゃいますので、ご注意ください。
【この記事を書いた人】
大学時代に自営業を営んでいた実家が競売直前に売却することなってしまった経験から「住宅ローンについて相談する場所が必要!」と痛感し、非営利団体を設立し『住宅ローン無料相談所』を開設しています。
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