ご相談事例

返済しているのに残高が増えていく! その2

金利横浜市旭区在住の方よりご相談を頂戴しました。

住宅ローンを返済しているのに、銀行からもうすぐ競売にする?と言われているとのこと。

 

怪しいと思いご相談者と個別面談をすることになりました。

 

ご相談者の住宅ローンの状況確認をすると、借入先は2社です。

①住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

②年金→ 債権譲渡され窓口は、債権回収会社に移行

 

①の返済は遅れずにしていましたが、収入減のため②の返済が滞ってしまい、すでに期限の利益を喪失(以下:喪失)してから、もう1年以上経過しているとの事でした。

 

②は、窓口が債権回収会社に移行し、

「いくらなら払えるか?」と聞かれ毎月2万円支払っているそうです。

 

通常は、喪失してしまうと競売に移行します。

以前も記事にしましたが、今回も延滞金狙いであえて1年間競売にかけていませんでした。

 

債権回収会社の狙いをご説明すると

②住宅ローン残高:1500万円 延滞金約15%/年利

1500万円×15%=225万円(延滞金)

あえて競売にせず、1年間かけて225万円の延滞金を増やしていたのです。

 

毎月で考えると

年間225万円÷12か月=約19万円(延滞金)

毎月2万円支払っていながら、19-2万円=約17万円延滞金が加算されています。

 

毎月2万円を支払っていながら、延滞金が毎月17万円増やされ、債権回収会社の予想する競売の落札金額まで到達したので、競売にかけてくる状況でした。

 

ご相談者は、債権回収会社へ足を運びご相談したそうですが、この延滞金について詳しく教えてもらえず、ただ延滞金が増やされていました。

「返済額を2万円から増やしたい」と伝えたそうですが、「ゆっく支払ってください」と断れたそうです。

 

この延滞金についてきちんと説明され、理解され、早い段階で売却すればお金を残せましたが、現在では延滞金が膨らみ、任意売却でないと売却できない状況です。

 

ご相談者は、がっかりした様子でしたが、元に戻すことができないので、有利になるように売却する方向にいたしました。

 

銀行は、あたなに有利な方法は教えてくれませんでご注意ください!